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本のタイトルはいいが・・・本書の内容は、簡単に言うと、情報社会と現実社会が時間的に空間的にも多層的で複雑化した現在の社会を、リアルコミュニティとネットコミュニティの複合としてハイブリッドコミュニティと称している。
議論の内容としては、1999年に上梓された「情報の空間学」となんら議論の内容は変わらない。
現在のネット社会の問題を第二章で個人の情報収集能力の向上と、影響力向上をその要因にあげ、個人のプライバシーが侵害される、ネットにおけるセキュリティが脅かされているというが、決定的に欠落している視点として、そのような悪意を持つ個人だけでなく、ワンクリ詐欺などネットで活動領域を増やしている悪徳企業の存在を(意図的に?)無視している。まぁ、書いている人間が通信業界と強いパイプをもっているから仕方ないが・・・
なんともお粗末な論考である。値段の1800円は納得価格。
しかし、現在のケータイを主流とするユビキタス社会のさまざま事例を論じている点、地域環境の変化、住環境の変化をあげている点は評価できる。
ただもっと、メディアとか社会システムといった社会哲学的な意義を抑えないと、あまりにも頭も悪い議論になってしまう。
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